なんといっても『神戸牛のステーキ』。特別であり、最高のごちそうです。 せっかくだから、自分の家でも本格的なレストランで食べれるようなおいしいステーキを焼いてください!
淡路島で約40年料理人として何件も料理長を勤めてきた当社代表のお父様から美味しいステーキを焼くコツを教えていただきましたので皆様に伝授いたします!
ステーキの美味しい焼き方のポイント準備編
奮発して牛肉を買ってはみたものの、うまく焼けるかな? とか焦がしたらどうしようとか不安になることってありませんか? 特別な気分で食べたい牛肉なだけに、恐る恐る調理してしまうのがオチだったりしますよね……。そんなプレッシャーから解放されたい! おうちで出来るステーキの焼き方で特に意識して欲しいポイントをまとめました!
美味しいステーキを焼くためには下準備が大事!
焼く前に肉を常温に戻す必要はない?
『冷蔵庫から出したばかりの肉は、冷たくて火が中まで通りにくいから、常温に戻す』というのは、厚い肉を焼くときに時間を短縮するプロ料理人の知恵です。家庭で使うステーキ肉は専門店の肉ほど厚くないので、常温に戻す必要はありません。表面にしっかり焼き目をつけようとして、焼きすぎには注意が必要です。
サーロインステーキですと約200gで約1.5〜2cm程度ですので、常温に戻さないで焼く前日に冷蔵庫で一晩置いて解凍して冷たいまま焼いてください。
約500g(約4cm)ほどのステーキでしたら焼く15〜20分前に冷蔵庫から出して常温に戻してください。
お肉は柔らかい方が人気があります。ステーキ用として一般的なサーロインやリブロース、おしり周辺のランプ、イチボといった部位も柔らかくておススメです。
ステーキの醍醐味は、肉表面のこんがりした焼き目と内部のジューシーさです。水分が多い肉は肉表面温度が上がりにくいため、十分に焼き目がつくのに時間がかかってしまって焼き目がつく前に中まで火が通ってしまいかねません。できるだけ表面が濡れていないように見えるものを選びましょう。パックの中なら必要以上に乾燥することはないので、少し乾いているくらいに見えるものがおすすめです。
塩コショウは良いものを!焼く直前に!
お肉の片面全体に塩コショウを振ります。塩コショウは出来るだけ良いものを使ってください。岩塩と粗挽きの黒胡椒がオススメです。
高い位置(約30cmが目安)からパパっとふると、むらなく塩コショウがゆきわたりますが、肉の周辺に飛び散って後片付けが…という方は低い位置から塩コショウが多少かたよってもいいです。焼いてるうちに広がります。
ステーキの美味しい焼き方のポイント焼き方編
おいしいステーキの焼き方。おススメはミディアムレア
まずは油をひいてフライパンを熱します。もしにんにくがおうちにある場合は、香りとコクづけにぜひ使ってください。牛脂を使用してください。牛脂がない場合は鮮度の良いオリーブオイルがおススメです。サラダ油は使わないようにしましょう。
焼き始めは強火で短時間お肉に焼き目を!
まずは強火で塩コショウを振った面から焼きます。すばやく表面を焼きかためることで、肉汁や旨みをぎゅっと閉じ込めます。塩を振ってない面が上になっているはずなので、30秒ほど待って塩コショウを振りましょう。
裏返しは焼き色をチェック!
焼き始めたらお肉の3分の1程度色が変わってきたら焼いてる面をチェックしてください。
美味しそうな焼き色がついているか少し焼いている面を覗いてください。こんがり美味しそうな焼き色がついていたら裏返してさっと焼きます。この時にお肉のタテヨコ全て焼いて旨みも肉汁も閉じ込めます。
焼いたお肉を温かい場所で休ませて、余熱で火を通す!
お肉を焼いたらフライパンをコンロから外し、コンロの近くで休ませて、蓋をして余熱でお肉の中までじっくり火を通します。
さらに、加熱することで温まり、肉の中を巡っている肉汁を肉の内部に落ちつかせ、溢れ出てしまうのを防ぐことにもつながります。
弱火にして蒸し焼きに!
次に弱火にして蓋をしたまま焼いていきます。この時の時間で「レア」「ミディアムレア」「ミディアム」「ウェルダン」の焼き加減を調節します。 時間は、お肉の厚さや大きさによって違うので気をつけてください。表面をしっかり焼き固めておけば、まず失敗しません。
最後にフランベでステーキは劇的においしくなる!
焼きあがったらフランベをします!
フランベ(フランス語: Flambé)とは、調理の最後にブランデー、ラム酒、ウイスキーなどアルコール度数の高い酒をフライパンの中に落とし、一気にアルコール分を飛ばす調理法。
主に、肉や魚などの素材をフライパンなどで焼いたり炒めたりする際、最後の香り付けのために使用される。揮発したアルコールにガスコンロから引火するため、一瞬、炎が上がる。熱源に火を用いない電磁調理器や火が露出していない鉄板焼きでは、あえてライターやマッチで着火する必要がある。
Wikipedia
焼きあがったらアルコール度数の高いお酒をフライパンに入れます。
フランベの話になるとこういった質問があります。
- フランベは炎をださないといけないのですか?
-
そんな事はありません。アルコール度数の高いお酒を入れるから炎が出るだけで、アルコールを飛ばしてしまえばいいのです。
- フランベに使うお酒は何がいいの?
-
多く使われているのはコニャックなどのブランデーです。値段を気にしないのであれば、コニャックなどのブランデーを使ってみてください。
少し振りかけるだけで驚くほど味が激変して旨味を感じられますよ!
- 高くなくてオススメのお酒は?
-
そこまで高くなくておススメなのはウイスキーです。できるだけアルコール度数の高いものを選んでください。ウイスキーを使ったものも中々味わいない絶品ステーキになりますよ!
ウイスキーを使うなら赤身のステーキがおススメです。
- フランベに使うお酒は赤ワインじゃないの?
-
赤ワインでフランベをするのであればダイヤモンド加工、テフロン加工のフライパンでしてください。鉄製のフライパンに赤ワインを使用すると、化学反応がおこってせっかくのお肉が鉄臭くなります。
ステーキの美味しい焼き方のポイントフランベにおススメのお酒
ステーキが劇的に美味しくなるブランデー
ブランデー(コニャック)の雄であるヘネシーです。高価なものですがやはり安心感がありますよね。ヘネシーは割と甘い香りがしますが、スッキリ切れる食後酒としての側面があります。そして、年数が古く(ランクが上がる)ごとに、香りの複雑さや円やかさが増してきます。
ヘネシーでフランベをすると青い炎が立ち昇るのでとてもキレイですよ。 香りとともに説得力を与えると言う意味でも、ヘネシーは別格な面があります。
続いては、フランス製のチェリーリキュール。選別したチェリーをアルコールにじっくりと漬け込み、蒸留してしっかりとパンチの有る仕上がりになっています。上品で甘みのある香りは肉料理に欠かせません。一度使うと気品のある香りに魅了されてしまうでしょう。
ウイスキーでフランベしたステーキは格別!
お肉の個性がはっきりとでるのがウイスキーです。できるだけアルコール度数が高い物を選んでください。
ウイスキーにあるフレーバーやフルーティな香りというのが肉のうまみとマッチしやすいからです。ステーキだけではなく様々な肉料理にマッチしますので是非一度お試しください。特におススメウイスキーの3種類を紹介します。
ステーキソースは?
いいお肉には塩コショウだけで肉本来の味わいを!
ステーキソースは何がいいの?と聞かれることが多々ありますが、熟成された神戸牛には強い風味と味わいがあり、これを楽しんでいただきたいのです。いいお肉にステーキソースを使ってしまうと、肉本来の風味も味わいもわからなくなります。
それでもステーキソースを!という方は「肉汁の残ったフライパンに 赤ワイン・ワインビネガー・バター・塩・コショウなどで自作してみてください。」